7/10 時間外診療とは
こんばんは。
台風8号、すごいですね。みなさん備えあればなんとやら、ですよ〜
さて、今日は、うちの病院は休診日です。
というわけで、時間外診療について少々…。
時間外診療とは、読んで字のごとく、診察時間外の診察のこと、です。
基本、うちはやってません笑
冷たいと思います?
ずーーっと、ちゃんと毎日点滴に通っていて、休診日に診る、というのはあります。もちろん、先生がですよ。
でも、たとえば、うちは18時まで受付なんですが、17:55とかに電話きて、具合悪そうなので今から行ってもいいですか?とか、なくないですか?
もちろん、たった今急に具合悪くなったのなら、どうしたのでしょう!という流れになるのは当然です。
けど、
いつからですか?
ってきくと、
昨日から…
とか
今朝から…
とか
じゃぁなぜ朝いちでこないんだーーー!
って、思いません?
挙げ句、
時間外料金として5000円かかります。
と告げると、
あ、じゃぁ様子見ます
とか、はぁぁぁあ?って
思いません?
うちはいなかだから、けっこう居ます。
診察しないの、冷たいと思います?
5000円って高いと思います?
だって、人の病院だって、夜間は余計にかかるし、待ち時間だってながい。
しかも、救急でもなんでもないうちの場合、その一件を待つためには、どんな状態かわからないまま待機するため、先生を始めとしてスタッフも最低2人の時間を、そこから拘束するわけです。
先生だって、家庭があって、看護師だって旦那も子供もいるかもしれないのに。
だから、18時までという決まりを作り、効率良く最大限良質の医療を提供できるように、ルールに乗っ取りまわしています。
最低3人の時間の拘束、そしてそこからの医療提供を望むのであれば、5000円は決して高くはないと思うのですが。
そもそも、診察時間内に来院すればなんの問題もありません。
まぁ、3分前に来て、血液検査からレントゲンからなんやらなかんやらやって行かれるかたも、同じレベルですけれどもねー。
まぁ、極論、
ほんとに心配なら、すぐ来い
夜中なら、夜間救急というものがある!
ま…。
考えかたは、人それぞれなんで、
冷たい
とか
ひどい病院だ
とか
受け取り方は自由です。
これは単なる、日記なので…。
そういうあたりもひっくるめて、馬の合う動物病院を見つけることが、重要ですね〜
7/7 糖尿病ー患者さんバージョンー
こんばんは。七夕なのにあめですね。
今日は、糖尿病のウェスティを飼っている患者さんから電話がありました。
このかたはとても一生懸命に治療に取り組んでおられて、保険にも加入していたので、最大限活用しつつがんばっていらっしゃいます。
どちらが先だったか、白内障も併発してしまい、ますますご自分をせめておられました。
白内障の手術も考えていらっしゃるようで、先生と相談されていました。
そもそも、白内障の手術は、動物の世界ではまだまだメジャーではなく、できる先生も限られ、費用もけっこうかさみます。
そこへきて糖尿病。これはもう、セカンドオピニオンの域ですね。
ちなみにうちでは、既往歴がなくとも白内障の手術はできません。設備がありません。導入しても、手術を希望されるかたはほぼおられません。採算が見込めないのに設備導入することはできません。
ので、それなりの病院さんを紹介することしかできません。
もちろん、先生の見解をお話したうえで…ですが。
という流れで、この方はそちらの病院さんに行ってみたのだそうです。
結論から言うと、手術は見送ったそうです。
まず、
糖尿病のことを考えると、手術がうまくいったとしても、術後の管理が非常に困難、ということ
入院・手術いよるストレス、年齢のことも考えると、今のQOLを保つことが最優先なのでは
…、と、こういった内容で、どうやらうちの先生と同じことを言われたようで、でも納得していらっしゃったようでした。
オーナーさんは、本当にこの子が大好きで愛しくて一生懸命で、
でも、がんばりすぎず、自分を追い込まず、やさしく寄り添っていけるくらいにコントロールしてほしいです。
なんて言ったらいいのか、わからなかったけど、一緒にゆっくりいきましょうと、つたえました
まだまだ未熟だな
7/5 はまちの心筋症?糖尿病??
こんばんは。
今日は、先日登場した王子のおとうと?の、はまち、です。
この子も、大きいのです。6kgオーバー。
そして糖尿病
そして、おそらく心筋症
初めての発作は4ヶ月前。フラフラと立てなくなり、瞳孔が開き、変な声でないていました。
心筋症の子を診るのは何度目か…。しかもそのうちのひとりは王子とはまちのおとうとのぴょんでした。
皆同様に、巨体でした。
他にも何かしらの遺伝的要因もあるのかもしれません。
とにかく今ははまちにできることを。
心筋症はスピードが命です。初動までの時間、対処で予後が決まるといっても過言ではないでしょう。
数ある文献、論文、獣医学誌でも、やはり心筋症の難しさ、がこんこんと示されています。高い治療費をかけても、致死率・再発率を下げるのは難しいようです。
幸い、はまちは病院のこで、発見と同時に治療をスタート、経過観察、投薬、コントロールはまぁまぁで、けっこう元気です。
がしかし、はまちは糖尿病も併発しており、もはやどちらが先かは判断はつきませんが、発作があったときどちらの発作なのか、見極め?が難しい、困った君です。
そして、ついに今朝、発作ぽいものが来そうなのか来たのか…
体重、血液検査、ひととおり…。
投薬は毎日している。
もうわからない。
こうなったら!
様子見るしかない…あはは
また報告します
あー…
7/4 お別れ
こんばんは。今日は涼しいですね。
本日は、新患さんで来たわんちゃんのお話です。
結果から言うと、その子は亡くなりました。病院へ来て15分後のことでした。
血液検査ひととおりの最中で、死亡理由は定かではありませんが、とりあえずフィラリアは陽性でした。
自力で立つことが出来ず、タオルにくるんで来院されました。
しかも、初めての病院
結局、どうすることもできないまま、お母さんに見守られて、虹の橋を渡りました。
こういった患者さんに対する意識もそれぞれの病院さんで違うと思います。
ちなみにうちのばあいは、
いまいまでなんだかわかんない場所(病院)に連れて来られて、怖い人達(先生とか)に触られたり血を取られたり、最後の最期に怖い思いなんかさせないでゆっくりお家で看取ることはできなかったのか…
考えかたは賛否両論わかってます。
もっと早く連れて来てたら…
フィラリアの予防さえしてたら…
予防注射だけでも…
キリがありませんね。
やる気があればとっくに来ていたはず。
だからこそ、なぜ今来たのかわかりません。
どうか今は、あの子が安らかであることだけを…
7/2 生き物を飼うということとお財布事情
こんばんは。今日もあついですね。
今日は、業務中にこんな電話がかかって来ました。
「子猫をひろったんですが…。連れてってみてもらいたいのですが、いくらくらいかかりますか?」
この手の電話は、よくあります。
ざっくりですよねw
人とちがって、犬猫を初めとする小動物を診る 動物病院というところは、国保や社保のような制度はないので、まるまる自己負担です。
価格の設定は、病院によってさまざまです。初診の値段、手術の値段、同じクスリでもきっと、設定がかわってくることでしょう。安いからいいとか、高いから大丈夫とか、そんなものは、わかりません。
そもそも、高いから病院へ連れて行けない、とか言う次元の考えの方は、生き物を飼うことはできません。飼ってはいけません。
うちの場合は、初診1800円、検便600円です。健康ならこれだけ。あとは適切な時期に予防接種が最低4000円。
だいたいで、説明させていただきました。
私「子猫はなんびきですか?」
「2匹拾いました」
私「健康そうなら、これくらいです。
検便で寄生虫などがいたら、駆虫にプラス1000円とか…。種類や子猫の大きさによって変わります。目ヤニや鼻水があれば、さらに注射・飲み薬、目薬などなど、プラスされてゆきます。」
さらには
「初診とか、それぞれですか?一匹ずつに?」
と。
?
意味がわかりませんw
2人見てもらって、1人分の初診料とかって、無くないですかね。都会はそうなの⁇www
ちなみに、予防接種も、ひとり4000円ですか?と、念をおされました…とほほ
まぁ、このへんは田舎なんで、わりと多いですこういうの。
骨折しててもお金がないからオペできないとか…あはは
なんでしょうね
かといって、オペをゴリ押しもできません。やらないという以上もう、どうすることもできません。
そうなればもう、私たちは無力です
生き物を飼うときには
いろんな覚悟が必要なんですよね
捨て猫
夏といえば…ウジw
コンバンワ
やってきましたよこの季節
暑くてじめじめ
そう、やつらの季節がやってきたのです。
ゴキじゃないですよw
うっじーくんです
そう。ウジです。はえの幼虫の アレですw
寝たきり状態で動けないような子の、褥瘡なんかに卵を産んで行き、かえってびっくり
「うちの子にウジが!!!!!」
的な。
都会ではあまりないかもしれませんが、ここら辺では、毎年2〜3件はあります。新人にはきついみたい。でも、誰もが通るみちです。
そして、ウッジーくんは、実はダメになった肉をキレイにしてくれるので、患部を毛刈りきれいにして消毒すれば、次の日にはけっこうきれいになってるんです。フシギですね。
でも、付かないに越したことはないので、介護状態にあるような、自分で動けない子達の環境管理はきをつけてあげてくださいね。
追伸
きれいにしてくれるとはいえ、食い破られていく過程は、相当な痛みを伴うことをお忘れなく
以上現場よりレポートでした